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派遣でも保育園に入る方法。就労証明書と点数がポイント。

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お疲れ様です。

大手派遣会社で法務をやっている新一です。

今日は、この前会社で受けた相談の「派遣社員が保育園に入る方法」について書いていきます。

目次を作ったので読みたいところから見てください。

1.派遣社員さんからの相談内容

(1)派遣社員さんからの相談内容:就労証明書に8時間勤務と書いてほしい

相談内容は次のようなものでした。

私は内勤(派遣社員さんとは直接話さず、営業さんが派遣社員さんから受けた相談について、一緒に考える部署)なので、相談は営業さんから聞きます。

営業さん:「派遣社員から『就労証明書に就業時間を8時間(フルタイム)と書いてほしい。しかし、就労証明書には8時間だけど、時短のため、実際の労働時間は時短勤務で6時間にして欲しい』と言われた。そんなことしても法的の問題ないのだろうか?」

こんな感じでした。

(2)派遣社員さんに対する会社の回答:就労証明書には6時間と記載する

これに対して、派遣社員さんへの会社の回答は次のような感じでした。

「実際に、働いている時間が6時間なら、実態に合わせて6時間と書くべきではないか?」

「また、時短勤務にすると派遣先との派遣契約が更新されない場合、当社が派遣社員を雇止めしにくくなる。」

「実態通りの、6時間勤務と書くことはダメなのか?」

このような感じでした。

2.そもそも。どうして就労証明書に記載する時間が大事なのか?

この記事を読まれる派遣社員のみな様は、すでに子供を保育園に入れるためには、就労証明書が必要で、さらに両親ともにフルタイムで働いていると就労証明書に記載されていることがポイントになる、ということを知っている方だと思いますが、一応簡単に説明させて頂きます。

 

私も仕事に関して少し調べただけなのですが、保育園に入るまでの流れは次のようになっているようです。

①.保育園の見学(6月~10月)

②.保育園に申し込む(10~11月)

③.入居者の選考(12月~2月)

④.保育園から選考結果のお知らせがくる(2月)※1

⑤.保育園で入園説明会を受ける(3月中旬)

⑥.保育園に通い始める(4月1日)

※1:入所内定者には「保育所入所承諾書」が、入所待機者には「保育所入所保留通知書」がそれぞれ届くようです。ドキドキです。

 

そして、保育園に入れるかどうかの選考結果はどのように決まるのか?というと、いわゆる「点数」によって決まるようです。

そして、この点数に影響を与えるのが就労証明書に記載されている就業時間、ということになるわけです。

例えば、

就労証明書に記載されいている時間が8時間なら10点
就労証明書に記載されいている時間が7時間なら 9点
就労証明書に記載されいている時間が6時間なら 8点

・・・という感じです。

しかも、原則として、この点数が高い方から優先して、入園を認めてもらえるようです。

したがって、派遣社員の皆様にとっては、保育園に入る際は就労証明書の記載する時間はとても大事ということになります。出来る限り、会社もそれをバックアップしたいところです。

しかし、派遣社員の場合は、正社員と同じように対応することが難しいことがあります。特に一般的な登録型の派遣の場合、派遣先がなくなったら基本的には雇用契約は終了(更新無し)となります。

そのため、どうしても更新無しのリスクが発生します。

具体的にはいわゆる雇止め法理とか、育児介護休業法に基づく「不利益取扱いの禁止」です。

3.で少し細かく説明したいと思います。

3.育児介護休業法の不利益取扱禁止の怖さ(リスク)

(1)不利益取扱の禁止の規定とは??

少し、法律っぽい言葉が出てきましたが、要は、「派遣社員さんが時短勤務の要請をしたことを理由に、派遣会社が不利に扱うことは違法です」という法律があります。

この条文です。

(育児介護休業法)
第二十三条 事業主は、その雇用する労働者のうち、その三歳に満たない子を養育する労働者であって育児休業をしていないもの(一日の所定労働時間が短い労働者として厚生労働省令で定めるものを除く。)に関して、厚生労働省令で定めるところにより、労働者の申出に基づき所定労働時間を短縮することにより当該労働者が就業しつつ当該子を養育することを容易にするための措置(以下この条及び第二十四条第一項第三号において「育児のための所定労働時間の短縮措置」という。)を講じなければならない。

第二十三条の二 事業主は、労働者が前条の規定による申出をし、又は同条の規定により当該労働者に措置が講じられたことを理由として、当該労働者に対して解雇その他不利益な取扱いをしてはならない
⇒つまり、「前条の規定」(第23条のことです)により、「労働者」(派遣社員の皆様のことです)に「所定労働時間短縮する」措置をしたことを理由として、「不利益な取扱い」をすることが違法ということになります。

そして、この「不利益な取扱い」として、時短勤務をしたことを理由とした雇止めをすることは違法となります。
こちらのリーフレットに書いてありますので、もしよければ知識武装してください。

■育児介護休業制度 ガイドブック
※PCで見る場合は「Ctrl+F」で、「不利益取扱い」と入力すれば、不利益取扱いと探せば9P目に見つかります。

・知っておく必要はないのですが、もし時短勤務にしたいといった場合に、「そうなると退職ということになります」と言われた場合に、「それは法律違反だ」ということが分かっていれば、営業さんに説明して撤回してもらうとか、労働局に相談するとかが出来るので、ぜひ知っておいてください。

 

(2)派遣会社のリスク

育児介護休業法によって、時短勤務を取得した場合、派遣社員を雇止めすることはできません。そのため派遣会社は、時短勤務を取得した派遣社員を派遣している派遣契約が更新されなくなってしまった場合に、派遣社員との契約を終了することができなくなります。そうすると、派遣社員に休業手当を払い続けなければならなくなります。

派遣会社はこのリスクを避けるために、派遣社員が実際は6時間の勤務の場合は、
①就労証明書に8時間勤務と書いて時短勤務とする
②就労証明書に6時間と記載する
で迷った場合は、②のように就労証明書に6時間と書く可能性が高いです。

4.派遣会社との交渉方法

3のように、派遣会社にはリスクがあります。また、8時間勤務の派遣社員の方が派遣先が見つかりますので、派遣会社はフルタイムで働ける派遣社員の方にかける時間を増やす傾向があり、慎重に交渉しないと就労証明書に就業時間8時間と書いてもらえない可能性があります。

しかし、まったく可能性がないわけではないです。就労証明書に就業時間8時間と書いてもらえる可能性のあるポイントを書きますので、覚えておいてください。

(1)ポイント①:営業担当と仲良くなること

派遣会社の営業担当の中には、派遣社員のことを考えてくれる人が多いです。そのため、違法でなければ、営業担当の判断で8時間勤務の契約を入れてくれる可能性があります。復帰後もたくさん働いてもらえるスタッフだと思ってもらえれば、営業担当が派遣会社に交渉してくれるときがあります。

就労証明書に8時間勤務と書いてもらうためには、まず営業担当に会社と交渉してもらう必要がありますので、ここは大事です。

このとき、復帰後に、8時間のフルタイムで働くことを強めに説明してください。

(2)ポイント②:普段からクレームを言わないこと

次のポイントは、普段からクレームを言わないことです。
※正しいことであればクレームをいうことは当然なのですが、現実的には営業担当が対応しきれないので、難しいことをお願いする場合は、普段からクレームを言わない方が無難です。営業担当も普段からクレームを言わないで、しっかり出勤して、しっかり働いてくれる派遣社員であれば、できるだけ要望に応えてくれる人が多いです。

といいますのも、派遣事業はただでさえトラブルが多い事業なのですが、その中で一番多いのは雇止めに関するトラブルです。

そのため、雇止めが違法となる可能性のあることはできるだけしたくないと考えています。そのため、普段からクレームを言ってしまうと、「もし時短勤務にした後に雇止めをした場合、大きなトラブルになるのではないか?」という不安を持たれることがあります。

これを避けるためには、普段からクレームを言わないでおくことがよいと思います。

もし派遣会社の担当者と合わないと思ったときは、思い切って派遣会社を変えてしまうことも手です。

よかったらこちらを読んでみてください。
☞絶対に登録するべき!新一おすすめの派遣会社まとめ

5.まとめ

まとめです。

①派遣社員が保育園に入るためには、就労証明書に書く就業時間が8時間と記載されていることが重要。

②時短勤務の派遣社員を雇止めすることは派遣会社にリスクがあり、なかなか就労証明書に8時間と書いて時短勤務にすることは難しい。

③就労証明書に就業時間8時間と書いてもらうためには、普段から営業担当と仲良くなっていることと、クレームをつけないことが大事。

読んで頂きありがとうございます。

 

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