派遣の皆様へ

【派遣】派遣は悪なのか?ー派遣があるから生活が不安定になるわけではないー

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お疲れ様です。

人材会社で法務をしているShingoです。

今日は、みなさんも論じたいであろう、「派遣は悪なのか?」について考えたいと思います。

0.アイスブレイク

本日も何とか一日が終わりました。
今日はしんどかったです。明日もしんどい見込みです(笑)

仕事はまだまだ山積みなのですが、一応今日中に終わらせないといけない仕事は終わらせて帰ってきました。

さて、人材サービス業界で働いていると、よく見かける批判があります。

「派遣は悪だ」という批判です。

果たして

「派遣は悪」なのでしょうか?

今日はこの点について考えてみたいと思います。
以下目次です。

1.派遣は悪なのか?

さて、

派遣は悪なのでしょうか?

「当り前だろ。ピンハネしやがって!」的な意見が出てきそうな気がしますが、ちょっと結論を出すのは早いと思います。

まず、

結論からいうと、

自分は、

派遣は悪ではない

と思ってます。

むしろ、社会のニーズにマッチしていて、よくできている制度だと思います。

もちろん、運用上の問題は山積みですし、法律を守っていない派遣会社や会社はたくさんあります。さらに国、企業がしなくてはならない措置はたくさんあると思います。
だからといって「派遣は悪である」という結論は速すぎです。

まあ、「派遣は悪だ」と思ったら少なくとも派遣に関与している会社で働くことはやめると思いますが。

さて、このように自分は派遣は悪ではないと思いますが、実際、今の日本には派遣に関して次のような問題・主張があります。

①派遣会社は派遣労働者の給料をピンハネしている(ように見える)問題

②派遣は正社員になりたかったがなれなかった人が仕方がなくやっていて、生活が不安定であるという問題

③派遣労働者に対する軽視的・差別的な見方が横行している

今日は、①~③について、問題の原因と、解決策や今後どうあるべきか、について考えてみます。

2.課題①:派遣会社のピンハネ問題について

(1)本当にピンハネなのか?

まず、世間的に言われている問題としてまず浮かぶのは、派遣会社のピンハネです。

まあ、派遣労働者を働かせて派遣先の企業からお金を得て、そのお金の一部を会社の利益にし、派遣労働者には派遣料金の約7割を支払っているわけですから、ピンハネっぽく見えることは正しいと思います。

しかし、どのようなビジネスでもサービスや販売によって得るお金は、サービスをするために必要な費用や物を仕入れる値段よりも高いのは当たり前です。
そうしないと利益が出ず、ビジネスとして成り立たないからです。

つまり

サービスの料金・販売の値段>サービス・販売をするために必要な費用

という式は、すべてのビジネスにとって当たり前のことなのです。

そして

派遣会社のサービスの料金は、派遣先からもらう派遣料金で、

派遣サービスをするために必要な費用は、派遣労働者に対して支払っている給料です。

そのため、

派遣料金>派遣労働者に対して支払う給料

となることはビジネスの原理からして当然のこと

なのです。

そうしないと、そもそも派遣会社がなくなってしまい、派遣というサービスがなくなってしまうからです。

(2)派遣会社の取り分(マージン率)は他業種と比べて高いのか?

では次に、派遣会社の取り分(派遣料金ー派遣労働者に支払う給料)は他業界と比べて多いのか?ということについて調べてみます。

この、派遣会社の取り分は、「マージン率」といい、派遣法第23条第5項により公開することを義務付けられています。

例えば、日本系の大手の本社ごとのマージン率は次のようになっております。

会社名派遣料金
(8時間あたりの平均額)
派遣労働者の1日の給料(平均額)マージン率
リクルートスタッフィング(本社)18,718円13,695円26.8%
スタッフサービス16,974円12,072円28.9%
パーソルテンプスタッフ(新宿オフィス)17,072円12,973円24.0%
パソナ見つからず見つからず見つからず

このマージン率は平均ですし、東京周辺のオフィスの数字なので、多少地域によって事情は変わると思いますが(地方の方がマージン率が高い傾向があります)、概ね、派遣会社のマージン率(取り分)は27%程度、ということになります。

そして、

他業界のマージン率を調べたところ

派遣業界のマージン率は44の業界の中で大体15番くらいでした。
※EDIUNETの2014年時の情報を参考にしてます。
クリックするとEDINETのHPにいけます。

そうすると、派遣会社の取り分は、まあまあ高めといえます。

(3)派遣会社は派遣労働者の給料以外にどんな費用を負担しているのか?

しかし、派遣労働者に働く環境を提供するためには、たくさんの費用がかかるわけなのです。

例えば、

■派遣会社のオフィスを借りる賃料

■派遣先を探す営業マンのお給料

■派遣先に対する広告費

■派遣労働者を募集するための広告費

■契約期間中に派遣先での就業ができなくなってしまった派遣労働者に支払う休業手当

■派遣労働者を管理するためのシステム構築や運用

■派遣労働がなくなった場合の派遣労働者に支払う休業手当

■その他もろもろ

特に、派遣労働がなくなった場合の派遣労働者に支払う休業手当は、会社を倒産させるくらいの威力があります。

これが本当に危ないのです。

なんせ、派遣先が決まっていないのに派遣労働者にお金を払うことになるわけですから。

人を雇うというのは本当に大変です。

派遣会社も普通の会社なので、会社として存在し続けるだけでも結構たくさんの費用がかかりますし、派遣労働者の働く環境をつくることでもまたお金がかかります。

その結果、派遣会社の正社員の給料は、そんなに高くないです。

派遣会社の利益は実は少ないのです。

以上より、派遣会社がピンハネしている、というのは言い過ぎだと思います。

3.課題②:生活の不安定さ・望まぬ派遣問題

(1)派遣労働者の生活の不安定さについてどう思うか

次の問題は、派遣労働者の生活の不安定さです。

これについては認めます。

そして、これについてはもう、

「派遣ってもともとそういうものです」

としか言いようがないです。

そもそも、派遣というのは、「流動性のある労働力」だから、ここまで需要が高まったのです。

それはつまり、

「毎月●●●円の給料を払う(仕事がなくても)」という固定の費用を、

「仕事があるときに限り、●●●円の給料を払う」という流動性のある費用にすることができる、ということです。

もし、自分が会社を経営するのであれば、これほど助かることはないです。

これは賃貸マンションでいうと、家に帰らなかったときの家賃は払わなくて済む、みたいなものですから。

経営者としては忙しい時もあれば、「あれ?今月から3か月仕事すくないじゃん」ということもあるわけですから、その間仕事がないのに給料を払うということは避けたいものです。

このように無駄な給料を払わなくてよいところに派遣の価値があるわけです。

そのため、

派遣はもともと不安定なものなのです

と、いう点ははっきり言っておきます。

そのため、当り前のことですが安定した収入を得たい人には、派遣はお勧めしません。

もし派遣をするのであれば、

「いつ首を切られるかわからない状況で会社に勤めているんだ」

という認識と危機感を持って働かないと、いずれ仕事紹介が止まってしまったときに、悲惨なことになってしまいます。

これは、派遣が悪いのではなく、

もともと、いつ首を切られるかわからない雇用形態を自分が選んだことによる結論です。

そのため、「派遣は雇用が不安定だから悪だ」のような考えは、自分から望んで愛人になったにも関わらず、「愛人は正妻でないから理不尽だ」と言っているようなものです。

そもそも、派遣がなくなった場合、仕方なく派遣をしている人は派遣をすることもできなくなります。

(2)労働者の生活の保護は?

しかし、そうはいっても、派遣労働者の生活が不安定で悲惨な状況になっていもいいわけではないです。

そこで問題は、

派遣が悪いのではなく、つきたい仕事につく方法の検討と、労働者の生活の保護を考える、という方向に変更することです。

問題解決の方法は

①派遣労働者が正社員等の安定した仕事に就く方法を考える

②社会保険等(失業手当、職業訓練給付、生活保護)の勉強をして、しっかり利用する

という点です。

これらについては、分量が多くなりそうなので、別の記事で書かせて頂きますが、病気等いたしかたない理由がある場合を除き

「自分の生活は自分で守る」が基本です。

国や会社のせいにして(本当にその場合もありますが)、自分の努力をしない人は得られるものも少なくなってしまうのは仕方がないです。

このブログでは、しっかり努力をする方にできる限り自分の経験と共有できる知識を提供させていただく予定ですが、基本は自分の努力だと思います。

従って、基本は努力して満足した仕事を得ることで、そのためには自分の能力アップが必要となります。

なお、派遣から正社員になる場合でも、転職サイトは使えます。登録したことのない人で、正社員になりたい人は絶対に登録した方がいいです。

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4.課題③:派遣労働者に対する差別的な見方問題

第3の課題は、派遣労働者に対する差別的な見方があることです。

これは、派遣労働者が悪いというわけではなく、差別的な見方をする人やそのような環境を作った人に問題があると思います。

派遣労働者が基本的には同じ会社にずっといるわけではないので(というか法律のせいで同じ場所にずっといたくてもいれないのですが)、正社員からすると責任がないように見えると思います。

実際、正社員と同じ責任を負うことはないはずですし、法律の規定により、契約に書いてない仕事をさせることはできません。

そのため、正社員からみると責任がないように見えるかもしれません。

しかし、派遣サービスを利用することで会社は費用負担を減らしていて、その結果正社員の待遇が守られているという面もあるわけです。

要は、問題の原因は、派遣という制度と派遣労働者に対する理解不足にあると思います。

そのため、解決方法は、派遣の正しい周知にあります。

これからどんどん現実面とあるべき姿について情報を配信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今日は以上です。

お読み頂きましてありがとうございました。

S新一

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