今月になってから、法務メンバーに派遣の女性が入ってきました。
そして、自分の人生で初めて派遣社員に仕事をお願いすることになりました。
スキルもあるし、コミュニケーション能力も高いと思います。
普通に正社員でも通用すると思いました。
うちの会社は派遣から正社員になった人が多いので、正社員になる可能性も十分あると思います。
そして、正社員になった後も最初から正社員だった人よりも活躍を続けている方もたくさんいます。
その方たちを見ていて、派遣から正社員になった人には共通するポイントがあることに気づきました。
ポイント1.責任感があること
まず、派遣から正社員になるためにとても大事なポイントは「責任感があること」だと思います。
「『責任感がある』ってどういうことだろうか?」という疑問が生じるかもしれないですが、
ようは「自分に関係することを、最後までしっかりやり通すこと」だと思います。
うまくいかなくなりそうなときに放置したり、逃げたり、誰かが解決してくれることを待ったりしないことや、対応を早くすることが責任感のある行動だと思います。
例えば、自分の会社にいる元派遣社員だった人(「Iさん」とします)はとても責任感のある人だと思います。
Iさんは、今は正社員として働いていますが、自分が参加している業務用のチャットツール(Slackです)で、自分に関係する質問や相談がくると、ほとんど一番最初に返信します。
一番最初に回答するということは、その相談や質問を自分の仕事にするということになります。
自分がやらなければならない仕事が増えるので、普通はしたくないことだと思います。
でも、Iさんは真っ先に返信します。
ちょっと待っていればだれかが代わりにやってくれるかもしれないのに
です。
そのため、Iさんは結構遅くまで会社にいることが多いです。
でも、積極的に自分の仕事として対応してくれるので、とても信頼されています。
自分もIさんにはお世話になりっぱなしですし、自分の上司もIさんには一目置いています。
このように頼られたり、高い評価を受けたりする人は、大事な仕事やプレッシャーがかかる仕事をまかされるようになります。
大事な仕事やプレッシャーがかかる仕事をお願いされるということは、その会社にいなくてはならない存在になるということです。
これがわかったとき、「だからIさんは正社員になれた(なってほしいと思われた)のか」と思ったものでした。
「正社員にする=ずっとその会社で活躍してもらう」
ということになります。
そのため、正社員になった人は、会社(実際はその部署の部長が派遣社員を正社員にするかどうかを決める権限があることが多いですが)から、「うちの会社にいなくてはらない人だ」と思われた、ということになります。
つまり
「正社員になる=ずっと活躍できる人材であると思われる」
ということになります。
積極的に仕事に関わってくれて、最後までやり通してくれる人は、ずっと活躍できる人材だと思われるのだと思います。
ポイント2.仕事の範囲を決めないこと(スキルアップの意思があること)
また、Iさんはたくさん仕事をしているので、たくさん経験を積んでいます。
さらに、Iさんは自分とは違う部署で働ているのですが、法務と連携があることも結構あります。
そして、少しでも知りたいことがあると、法務に着て、自分の上司に質問をしにきたり、
業務超チャットで「今後のためにちゃんと理解しておきたいのですが、●●●という理解であってますか?」という質問をしていることが結構あります。
そのため、Iさんは自分の業務に関係なくても色んなことを知っています。
これはどういうことかというと
「常にスキルを上げ続けている」ということになります。
「正社員になる=ずっと活躍できる人材であると思われる」
ということなのですが、
常に必要になる知識やスキルは進歩しているので、日々スキルアップをしていかないとずっと活躍することはできないです。
Iさんのように、常にスキルアップをしている人は、「ずっと活躍できる人材である」と思われるのだと思います。
具体的にどうのようなことをすればいいか、というと
・今後使いそうな仕事に関係する知識を増やすために、社内の色んな人に質問する
・日経新聞等、自分の業界の動向について勉強する
・仕事に関係する本を読む
・仕事に関係する資格を取る
等がいいと思います。
うちの会社でも
労務、法務、経理は派遣社員が働いていました。
だから勉強すると応募できるポジションが多くなったり、時給が高くなったりするのは
事務系では労務、法務、経理です。
また、IT系の派遣はとても待遇がいいです。
ポイント3.気が利くこと
次に、正社員は、その会社でずっと活躍することを求められます。
そうすると仕事の範囲や関わる人も多くなります。
コミュニケーションも多くなりますので、気が利く必要があります。
また、結局正社員にするかどうかは、派遣先の組織の長(派遣先が経理部だったら経理部長、●●●グループだったら「●●●グループ長」です)が決めて、社内の稟議を通します。
そして、人を使う立場にある人は、いつも忙しいので、自分の思った通りに動いてくれる人や、仕事で面倒を起こさない人のでないと安心して部下にすることができないです。
また、自分の部下に対して他部署からクレームをもらってしまうと、面倒なことになりますので、他部署の人からもいい評価を受けている人を部下にしたいと思います。
そのため、派遣先で正社員になるためには、気が利くことが大事です。
ポイント4.会社になじめていること(コミュニケーション能力のある人)
次に、会社になじめていることも大事です。
なぜなら、正社員になるときには、上司だけでなく仕事でかかわった他部署の人の評価も大事だからです。
そして、周りの人は、あなたのスキルはわかりません。
自分がやったことがない仕事のスキルを評価するのって難しいからです。
そこで、他部署の人があなたを評価するときは、あなたのコミュニケーション能力で判断します。
例えば、
返事をすぐくれるとか、明るいとか、返信が丁寧とかです。
ちなみに、仕事で必要なコミュニケーション能力は、一緒に仕事をしたときに結果が出るように仕事をする能力ことを言います。
・急いでいるときは、ポイントを絞って回答(処理)するとか
・時間があるなら、幅広く丁寧に回答(処理)するとか
です。
仕事で必要なコミュニケーション能力に関しては最近読んだこの本がとても勉強になりました。
ポイント5.理不尽を受け止めることができること
次に大事なことは、理不尽を受け止めることができることです。
ただし、パワハラとかセクハラとかを我慢する必要は全くないです。
パワハラとかセクハラとかがあった場合は、
さっさとその会社を辞める(お金の事情ですぐ辞められないときは、
次の派遣先が見つかるまで我慢してみつかったらすぐ辞める)か、
派遣会社に相談するとかをした方がいいです。
【関連】
>>派遣先でパワハラを受けたら証拠集めをしてから労働局に相談をしましょう。
>>派遣先でいじめにあっても派遣先に相談してはいけない。
私があなたに伝えたいのは、私が正社員をやってみて思ったことなのですが、
結局会社は人の集まりで、人は結局未完成なので、「会社は未完成なものの集まり」であるということです。
そうすると、どんなに頑張っても八つ当たりしてしまったり、いらいらしてしまったり、
ケンカしてしまったり、人を不公平に扱ってしまったり…、
ということは絶対になくならないと思います。
その理不尽を多少耐えながら、仕事をしていくのが正社員なので、
「理不尽を受け止めることはできない」と思ったら、正社員になるのは難しと思います。
※ただ、めちゃくちゃスキルがある人は、理不尽になっとくできなくても正社員になれると思いますが、それだったら独立してしまった方がいいと思います。
そもそも、私は、派遣社員でずっと活躍できるなら、その方がいいと思っていますし。
また、会社は、利益を出して社員に給料を払わないといけないため、
自分の部署の上司や、会社の経営者でさえも、自分の意思の通りに決めることができないことが多いので、
会社の従業員の希望に応えることができないことが多いです。
それも、そのときのあなたの心理状態によっては、理不尽だと感じると思います。
ポイント6.(理想)専門分野のスキルを持っていること
次のポイントは、これはあくまで理想ですが、専門分野のスキルを持っていることです。
それか、とても営業が得意とかエンジニアとして優秀とかです。
この記事は、事務系の派遣の方向けに書いていますので、営業とエンジニアの話ははしょります。
結論として、一番手っ取り早いのは英語のスキルだと思いました。
手っ取り早いと言っても、1、2か月では取得はできないと思いますので、今の仕事を続けながら英語の勉強をするといいと思います。
また、法務の経験がある人が派遣は法務の派遣は本当にお勧めです。
時給は2000円くらいですし、ちゃんと勉強して経験積めばもっと増えます。
でも、法務は経験者でないと通常採用しないので、法務の派遣をチャレンジする人は、司法試験を受けていたけど働こうと思った人くらいだと思います。
他におすすめは、経理の勉強、労務の勉強ですが、
両方とも実務が必要なので、最初は簡単な事務に関する仕事をして、徐々に仕事の範囲を増やしてもらって経験を積む、という順番がいいと思います。
そうすると、事務の経験がなくても評価が上がりやすいのは英語だと思います。
法務とかだと、いまだに英語を読めない人がいる会社も結構あるので、英語ができると正社員になれる可能性は高くなります。
ただ、あくまでも理想なので、日々仕事に関係する勉強をしていれば、それ以上は神経質にならない方がいいと思います。
ポイント7.(意外に大事!)ベンチャー企業で派遣をしていること
うちの会社に来て改めて実感したのですが、
ベンチャーは人が取れません。
募集しても、何か月も応募がないなんてことはザラです。
そうすると、派遣社員として働いていて、ある程度評価されると、正社員になれることが結構あります。
また、会社によっては正社員の採用と、派遣社員の受けいれで、別の申請手続きを作っていたりして、派遣社員として採用した人を正社員にするのがとても大変な場合があります。
大手の場合、本当にたくさんの部署があって、たくさんの人がいるので、組織に関するルールを変えることが難しいし、何か月もかかります。
しかし、ベンチャーは、大手より組織に関するルールを変えやすいです。
また、大手は人を採用するときに使っていいお金を会社に申請することが通らないことも本当に多いです。
派遣会社で働いていたとき、この申請が通らなくて正社員になれなかった派遣社員の方がたくさんいました。
しかし、ベンチャーは大手に比べて予算の申請も通りやすいです。
したがって、
正社員になりたい場合は、ベンチャー企業で働くのを強くお勧めします。
ちなみに、うちの会社(もちろんベンチャー企業です)で使っている派遣会社は、こちらです。
①パーソルテンプスタッフ
・日本で一番大きい派遣会社。店舗の数や取扱い案件が多くお勧め!
②リクルートスタッフィング
・派遣社員の満足度はNO1です。ちなみに、うちの部署にきた派遣社員の方はリクルートスタッフィングを使っています。
③その他
・アデコ
・パソナ
・ハートフル
ちなみに、パーソルテンプスタッフと、リクルートスタッフィングは、
「派遣社員に交通費支給又は時給アップ」の交渉をしてきました。
大手の派遣会社で、今もお世話になっているので、今後のお付き合いも考えて基本的に応じる方針です。
そうすると、時給・交通費支給・正社員化を希望する場合、
一番賢いのは、大手の派遣会社に登録をして、ベンチャー企業で勤務する
ということではないでしょうか。
8.まとめ
今回のまとめです。
派遣社員から正社員になるポイント。
ポイント1.責任感があること
ポイント2.仕事の範囲を決めないこと(スキルアップの意思があること)
ポイント3.気が利くこと
ポイント4.会社になじめていること(コミュニケーション能力のある人)
ポイント5.理不尽を受け止めることができること
ポイント6.専門分野のスキルを持っていること
ポイント7.ベンチャー企業で派遣をしていること
ありがとうございました。
S新一
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