最近、派遣社員だけリモートワークを認めない会社の記事を読みました。
写真と上記の囲み部分内の文章について 出典:東京新聞 TOKYO Web
(https://www.tokyo-np.co.jp/article/31884)
リモートワークを実施するのは結構大変ですが、そうはいっても、正直時代遅れな会社です。
この事件では、派遣社員(「Aさんとします」)の派遣先で勤務している正社員の妊婦はは、2020年3月から在宅勤務が認められていたみたいです。
しかし、妊婦のAさんが派遣先に在宅勤務を求めたら、派遣先は「派遣社員の場合は不可」の一点張りだったようです。
「派遣社員だから在宅勤務は認められない」と言うなら、せめてちゃんとした理由がないと納得できないと思います。
この事件の派遣先は、コロナ禍において、妊婦のAさんの派遣就業を終了させたかったのではないでしょうか。
おそらく派遣先は、
・「コロナにより会社の売上がおちるため、人件費や外注費を下げたい」
とか
「妊婦のAさんは、もうすぐしたら休む可能性が増えたり、産休・育休に入るため、早めに契約を終了させたい」
と思っていたのではないかと思います。
ちなみに、私が働いている会社では、正社員、派遣社員、契約社員、アルバイト、業務委託の社員全員リモートが認められました。
今の派遣先がよくないと思う方は、別の派遣先を探した方がいいと思います。
私は、派遣会社を決めるときは、派遣先がたくさんある会社がいいと思うのでテンプスタッフ(求人数は業界トップクラス※1) か、リクルートスタッフィングがおすすめです。
経理業務ができる方なら、【ジャスネットスタッフ】 もいいと思います。
さて、先ほAさんのようなことは、あってはならないことですが、あり得ることだと思います。
そこで、今日は
・派遣でもリモートワークを認めてもらえるのか?
※というか同一労働同一賃金との関係で違法なのではないか?
・リモートワークする場合、時給・交通費・光熱費は自己負担なのか?
という点について、書きたいと思います。
1.会社がリモートワークを認めれくれない場合どうすればよいか
(1)派遣先がリモートワークを認めてくれない場合
派遣先がリモートワークを認めてくれない場合、派遣先ではなく派遣会社に相談するのがいいと思います。
間違えても、派遣先に相談してはダメです。
ほとんどの会社では、派遣先の上司(指揮命令者になっていることが多いはずです)に相談すれば、ある程度納得いく回答をもらえることが多いですが、このコロナ禍の状況で、派遣社員だけリモートワークを認めない会社の上司はあてにしない方がいいです。
しかし、派遣会社に相談しても、話にならないこともあります。
その場合は、大きく分けて
①そのまま我慢して働き続ける
②別の派遣先(派遣会社)を探す
③派遣を辞める
の3択になります。
ちなみに、私は、派遣先か派遣会社に納得できない場合は、基本的には②のは別の
(2)派遣元(派遣会社)がリモートワークを認めない場合
①派遣元(派遣会社)がリモートワークを認めれない場合、出社を断っていいのか?
私は、派遣会社がリモートワークを認めてくれない場合でも、できる限り出社は断らない方がいいと思います。
他の記事でもたびたび書いてますが、基本的に派遣会社や派遣先にはいい評価をもらっている方がいいです。
また、自分から出社を断った場合、「派遣社員都合の休業」と扱われてしまい、
・休業手当がもらえない可能性が高い
・「勤務日に働かない人」というレッテルを貼られてしまい、契約終了の理由とされることや、他のお仕事を紹介してもらえなくなる可能性がある
・労働局に相談に行ったとしても、派遣会社から労働局に対して、「勤務態度が悪かったから契約終了となりました。●●月●●日から欠席しています。これがその証拠です」のように、欠席の記録を見せられてしまい、労働局に助けてもらえなくなる可能性が増える
というリスクがあります。
そのため、次の仕事を見つけるまでは、自分から出勤を断らない方がいいと思います。
②派遣会社がリモートワークを認めてくれない場合、何かいい切り替えし文句はあるか?
まず、①の箇所でも書いたのですが、基本的に派遣会社との関係性はよい方がいいです。
なので、正面からケンカのようにならないように、注意してください。
その上で、なるべくリモートワークを認めて欲しい場合は、
①リモートワークを認めて欲しい理由を説明して(妊婦のため肺炎になったときのリスクが大きい、家族に小さい子どもやお年寄りがいる)、派遣先と交渉してもらうようにお願いする
②別の派遣先を紹介してもらえないか、相談する
③「派遣社員だけリモートワークを認めない理由があるのですか…?違法だと思うのですが。。」とケンカにならないように相談する。
等がよいと思います。
しかし、派遣会社で働いていたのでわかりますが、派遣会社は派遣先にはなかなか強く言えないです。
派遣先が大手だったら、ほぼほぼ派遣先のいいなりです。
なので、私だったら、
他の派遣会社に登録して、別の派遣先を探します。
(納得できないと思うのですが、話し合ってもよい方向にいかないとわかった場合、話し合いを諦めるというのも長い目でみればよい選択になることがあると思います)
納得できる私が普段、派遣社員さんにお仕事をお願いしているのでわかるのですが、結局、「仕事ができる派遣社員さん」の言うことが認められます。
少し話がそれますが、派遣社員でも正社員でも、「仕事ができる人が強い」というのが私の感じたことです。
その証拠に、私が仕事をお願いしている派遣社員さんは、私の上司からの信頼も厚く、もしいなくなったら困るので、リモートワークは正社員と同じ条件で認められてましたし、交通費ももらってました(かかってないのですが)。
2.リモートワークの場合の給料、交通費、光熱費は自己負担なのか?
⑴リモートワークの場合、給料はどうなるのか?
リモートワークの場合でも、給料は減りません。
理由は、給料(時給)を下げる理由がないからです。
ただ、出社しないので、交通費はなくなる可能性があります。
⑵リモートワークの場合、交通費は支給されるのか?
⑴のところで書いたのですが、リモートワークの場合、出社しないので交通費の支給がない可能性があります。
しかし、正社員に支給されている場合は、同一労働同一賃金なので、派遣社員にだけ支給しない理由はなく、交通費は引き続き支給されないと違法です。
ちょっと前に派遣社員の交通費について書いた記事です。
>>【派遣】派遣社員に交通費が支給されない理由とその違法性について。
⑶リモートワークの場合、光熱費が増えるが、増えた分の光熱費は自己負担なのか?
残念ながらリモートワークによって増えた光熱費は、自己負担になる可能性が高いです。
正社員がリモートワークをする場合でも増えた光熱費は自己負担の場合が多いのですが、この場合、同一労働同一賃金の観点でいっても、「同一」であればよいので、増えた光熱費は自己負担になることが多いと思います。
ただ、リモートワーク中の手当てとして、正社員にいくらか支給している会社であれば、同一労働同一賃金の観点から、派遣社員にも増えた分の光熱費を支給しなければ違法になると思います。
したがって、正社員に増えた分の光熱費を支給する場合は、派遣社員の方も増えた分の光熱費を支給される可能性は高いと思います。
3.今の派遣先ではだめだと思った場合のおすすめ対応方法
(1)派遣先を変えること(=いろんな派遣会社に登録する)
まずは、派遣先を変更することを考えるといいと思います。
しかし、いきなり派遣先を変更しようとしても、次の派遣先を見つけることができなければ、いきなり失業ということになってしまいます。
そこで、一番最初に行うことは、次の派遣先を探すです。
そして、派遣先は派遣会社が紹介するので、たくさん派遣会社に登録しておくのがよいと思います。
おすすめは
がよいと思います。
ところで、次のお仕事を見つけるまでのステップは、次のようなイメージです。
●ステップ1.次の仕事を紹介してもらう
そのために、たくさんの派遣会社に登録しておくが大事です。
たくさんの派遣会社に登録した方がいい理由は次の3つです。
理由①:派遣会社によって、微妙に紹介の基準は変わるため
理由②:お仕事紹介が来ないのは自分の担当者の能力が足りないからかもしれないため
理由③:派遣会社によって得意の案件が微妙に違うため
つまり、
たくさんの派遣会社に登録しておくとで、リモートの仕事を紹介してもらえる可能性が増える
ということになるのです。
私は、派遣先がたくさんある派遣会社がいいと思うのでテンプスタッフ(求人数は業界トップクラス※1) か、リクルートスタッフィングがよいと思います。
経理業務ができる方なら、【ジャスネットスタッフ】 もいいと思います。
●ステップ2.面談を受ける
・面談(実際は「面接」ですが)は、絶対に行った方がいいです。
・実際は、面談をした派遣先の人の印象で決まるので、洋服や、話し方は注意しておいた方がいいです。
・やりたくない仕事でも、とりあえず「はい、やらせて頂きます」と答えておいた方がいいです。
もし、その会社で働き始めた後に、その仕事が嫌になったら派遣先の人に相談することで解決できるかもしれないし、本当に嫌ならやめることができますが、お仕事がないと磯の選択(我慢して続けるか、嫌だからやめるか)もできないからです。
>>派遣の面接(面談)は禁止されてますが絶対受けた方がいいです。
●ステップ3.合格の連絡が来る
・採用されるかどうかは、面談後はもう自分でできることはないので、また別の仕事を探してエントリーした方がいいです。
(2)フリーランスと兼業する
すごくお勧めなのですが、派遣社員とフリーランスの兼業は、超おすすめです。
私の会社にいる派遣社員さんもフリーランスと兼業してます。
派遣社員とフリーランスの兼業のいいところは、
①どちらかの収入がなくなっても、片方の収入が残ること
②派遣先で色々なことを学べて、フリーランスの仕事にも活かせること
③派遣先で多くの人に会えるので、人脈や出会いが増えること
脱線しますが、私の会社では、派遣社員さんが信頼できる人に相談して、恋人を探していました。
そして、実際に希望通りの人を紹介してもらってました。
ただし、派遣先で恋人を探すときの注意点があります。
それは、
・社内恋愛のルールにちゃんと注意すること
・信頼できる人に相談すること
です。
しかし、この2つに注意していれば、派遣先でも恋人を探すことができるとわかったいい例です。
ただし、やたら個人情報やプライベートを聞いてくる人がいることもあるみたいなので(私はそのような光景を見たことはないですが)、
・もし困ったときに相談できる人をつくる
・その派遣先に依存しない
という点には注意しておいてください。
(3)バイトをする
バイトよりは派遣の方が時給はいいですし、今は無期でない派遣社員にも交通費を支給しないと違法なのですが、派遣先が決まらない期間が長い場合は、お金を稼ぐためにバイトするメリットはあります。
私も昔使ったことがあるマッハバイト(当時は、「ジョブセンス」という名前でした)
バイトが決まると、最低でも5,000円のお祝い金がもらえるので、助かった記憶があります。
(4)正社員に応募する
正社員を目指す人に読んで欲しい記事です
>>「だからこの人は正社員になれたのか。」と思った派遣社員Iさんの話と7つのポイント。
>>【エージェントの友達に聞いて再確認しました】やっぱり派遣から正社員を目指すなら転職エージェントを使った方がいいです。